人間関係を大きく変える服選びの心理学

人間関係を大きく変える服選びの心理学

人間は視覚優位性が高すぎて外見から相手の魅力だけでなく性格や内面までも判断してしまう生き物です。この外見には顔や体型だけでなく服装も含まれます。そのため服選びを変えるだけで人間関係が改善する場合もあります。今回はそんなお話。

他人が「優しく接したい」と思ってくれる服

カナダ・トレント大学の研究によれば、着ている服が周囲の人の印象や対応を大きく左右することがわかっています。この研究では、参加者に2種類の服装をした女性の動画を見てもらい、その印象を調査しました。

  1. フォーマルな服装
  2. ドレスやハイヒールなど、セクシーでエレガントなスタイル。

  3. リラックスした服装
  4. ゆったりとしたワンピースやスニーカーなどのカジュアルなスタイル。

結果、リラックスした服装をした女性の方が共感を得やすく、優しく接したいという感情が強くなることが判明しました。

フォーマルな服装は洗練されて見えますが、距離を感じさせる傾向がある一方で、リラックスウェアは親しみやすさを演出し、人間関係を円滑にしてくれることが期待できます。

舐められないための服装選び

初対面の印象を左右する「能力が高そうに見える服」についての研究も興味深いです。アメリカ・プリンストン大学の研究では、以下のポイントが明らかになりました。

  • お金を持っていそうな服を着ている人は、「能力が高い」「特殊なスキルを持っていそう」と評価されやすい。
  • この判断はわずか130ミリ秒で行われ、説明や肩書きでは覆らないほど強力な印象を与える。

この結果から、面接や初対面では「質の高い」服を選ぶことが大切です。無理して高価なアイテムを購入する必要はありませんが、少なくとも一つは「信頼感」を演出できる服を持っておいた方がいいでしょう。レンタルや中古でも構いません。重要なのは「パッと見の印象」です。

まとめ

このように、人間はその人の本質を表す内面よりも、服装のように簡単に取り換えられる外見に印象や行動が強く左右されます。

特に服装は外見の中でも最も簡単に変えられる部分の1つなので、人間関係に悩んでいる方はまずは服装を変えてみてはいかがでしょうか。特に3カ月以内の短期的な付き合いであれば、人間は内面をほとんど考慮することができず、その印象はほぼ外見のみで判断されます。

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