カップルは結婚前に同棲しておくべきなのか【離婚率への影響】

カップルは結婚前に同棲しておくべきなのか【離婚率への影響】

近年は結婚前に数年間は同棲をしてお互いの生活や価値観が合うのか確かめた方が良い、というのが一般的ですが、果たして本当なのでしょうか。この記事ではカップルが結婚前に同棲するかどうかで、結婚後の離婚率にどのような影響を与えたかについての調査結果をご紹介します。

結婚前に同棲することの離婚率への影響

スタンフォード大学が21万6455組の夫婦のデータセットを使って、1970年から2015年の間まで、結婚前に同棲していたカップルとそうでないカップルでどの程度離婚率が違ったのかを調べた調査では、次のような結果が出ています。

  • 結婚後1年以内の離婚率は、同棲していなかった人の方が高い
  • 結婚後5年以上経ってからの離婚率は、同棲していた人たちの方が高い

という微妙な調査結果となっています。

これだけだと結婚前の同棲がプラスに働くのかマイナスに働くのかちょっと混乱します。もう少し掘り下げてみましょう。

同棲していなかったカップルが結婚後1年以内に離婚するワケ

同棲していなかったカップルが結婚後1年以内に離婚する理由は想像しやすいですね。同棲して一緒に生活をしてみると、細かいところでいくつも気が合わない部分があったり、生活面での価値観が合わなかったりと、結婚後に同棲することで初めて見えてきた相手の面があったのだろうという見方です。

この場合であれば、結婚前に同棲していたとしても同じ理由で別れていた可能性が高そうです。

結婚前に別れていれば婚姻歴が付かずに済む、という面では良さそうですが、同棲して別れた場合、結婚する前に別の相手とまた同棲をすることになり、最後に述べる「複数の相手と同棲を経験していた場合」に当てはまってしまう可能性が高いです。

結婚後5年以上経ってからの離婚率

結婚後5年以上経ってからの離婚率は同棲していた人たちの方が高いのは意外です。理由はあまりピンときませんが、一緒に住んでいた期間が長いせいで相手に飽きてしまう、あたりでしょうか。

また、同棲を長く続けていても結婚までに時間がかかったカップルは、結婚自体へのこだわりが薄く、両者の関係がそもそも結婚には向いていなかったのではないか、という見方もあるようです。

言えることは、5年10年以内で別れるつもりで結婚する人はあまりいないと思いますので、結婚後も良好な関係を長く続けたい場合は、結婚前は同棲をしない方が良さそうです。

複数の相手と同棲を経験していた場合の離婚率

結婚前に、複数の相手と同棲したことがある場合は、結婚後の離婚率が数倍に跳ね上がります。

つまり、結婚前に同棲してしまうと、そのままその相手と結ばれてもいずれ離婚する確率が上がってしまいますし、万が一その相手と別れて別の相手と結婚することになった場合は、飛躍的に離婚率が上がってしまいます。

結婚前に同棲しなかった場合は、結婚後1年以内に離婚してしまう確率が少し上がるのですが、それ以上続けば離婚率に有意な差はなく、5年以上続いた場合は同棲しなかったカップルよりもより長く関係を続けることができています。

総合的に考えると、結婚生活を長続きさせたい場合は、結婚前の同棲はしない方が良さそうです。

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