友人やパートナーと良好な関係を築くためには、付き合うべきではないタイプの人を見極めることが重要です。特に、巧妙に他人を攻撃しつつ自分を正当化する「心理的罠」を仕掛ける人には注意が必要です。この記事では、心理学の研究を基に、このような人たちの特徴や行動パターン、そして賢く距離を取る方法をご紹介します。
なお、このタイプは男性でももちろん危険ですが、女性社会の文化的な経緯から、特に女性に多いとされています。(個人的には、昨今の男性のメス化により平成生まれ以降は男性にもかなりこのタイプが増えている気がします。)
カバートアグレッション(臆病な攻撃性)とは
心理学の研究では、特定のタイプの人が巧妙に人を攻撃する方法が明らかにされています。2010年に行われたパーソナリティ心理学の研究によると、「カバートアグレッション(臆病な攻撃性)」と呼ばれる特性を持つ人は、以下のような行動を取る傾向があります。
1. 無知を装う攻撃
- 自分が知っている事実や相手の弱点を、知らないふりをして暴露する。
- 例: 「あれ?これ秘密だったんだ。ごめん、知らなかった!」
→ この言動で、相手の立場を貶めながら、自分の行動を正当化します。
2. 責任逃れと開き直り
- 他人を攻撃する意図を隠し、「自分は悪くない」という態度を取ります。
- 例: 「言ってくれればよかったのに!」と言い、自分のミスを相手の責任に転嫁する。
こうした行動は特に女性同士の関係で見られることが多いと言われていますが、男性でも同様の特徴を持つ人は存在します。人間関係において、こうした態度を取る人は周囲の信頼を徐々に損なう傾向があります。
付き合いを避けるべき理由
このような人と関わり続けると、以下のリスクが生じます。
- 精神的な消耗: 無意識のうちにストレスが蓄積し、自分の自己肯定感が下がる。
- 社会的な影響: デリケートな情報が周囲に広まり、人間関係が悪化する可能性。
心理学では、人間関係の質が人生全体の幸福度に大きな影響を与えることが示されています。そのため、「心理的に健全な関係を築く」ことが重要です。
距離を取るための賢い方法
もしもあなたの周囲に、無知を装って他人を攻撃するような人がいる場合、次のような対応を取ることをおすすめします。
- 1. 自然な距離を置く
- 2. 深い話を避ける
- 3. 冷静に対応する
無理に対立する必要はありません。少しずつ連絡を減らし、関係を薄めていきましょう。
プライベートな情報や感情的な話題は控えることで、攻撃材料を与えないようにします。
感情的に反応すると、相手に利用される可能性があります。冷静な態度を維持することが大切です。
心理学では、信頼できる人間関係を築くためには、他者を観察し、正しい判断を下す能力が必要だとされています。悪意を持つ人との関係を断ち切ることで、自分の人生をより良い方向に導くことができます。
参考
George K., Jr., Ph.D. Simon (2010) In Sheep’s Clothing: Understanding and Dealing With Manipulative People