女性はある程度年齢を重ねてくると短期的な遊びの関係を避けたくなってくるもの。では恋人が自分と関係が長続きする良い相手なのかどうか見極めるには平均で何回くらいのデートが必要なのでしょうか。この記事ではそれを調べた研究をご紹介します。
長期的に続く相手を見極めるのは難しい
カリフォルニア大学が800人以上のカップルを対象に過去の恋愛体験を調査したところ、関係が長続きするかどうかを見極められるのは平均で15回程度のデートや共同イベントを経てから、ということがわかりました。
というのも恋愛関係は自分と相手との相性だけでなく、その時の周囲の環境やお互いの状況などが強く影響するためです。
例えば相手と自分の相性が実はすごく良くても、出会ってすぐに仕事が忙しくなって会えない日が続いてしまったとか、友達同士の集まりで意気投合したけどたまたまそのタイミングで相手に恋人がいた、といった具合です。
重要なのは共同イベントの回数
調査の結果わかったのは単純なデートの回数ではなく「共同イベント」の回数が大事だということ。2人で一緒に何かをする、というイベントごとですね。
これはちょっとしたものでも構いません。例えば
- 2人で一緒にお出かけプランを作る
- 2人で手を繋いで歩く
- 2人で一緒にショート動画を撮る
- デートの終わり際に空気を読みあってキスをする
- クリスマスやお正月の飾りつけを一緒にやる
こういった2人での共同イベントは、息が合わなかったり、価値観、動作速度、知能水準が大きくかけ離れているとうまくいきません。
共同イベントをスムーズにこなせるのか、またはスムーズにこなせなかったとしてもお互いストレスを感じずに協力し合って乗り越えていけるのかどうかという「体験を共有すること」が、2人の関係が長続きするかどうかのポイントです。
ヤバい相手はすぐに見抜ける
相手が長続きする良い相手かどうか見極めるのは時間も労力もかかりますが、逆にヤバい相手は一瞬で見抜けます。
例えば次のような相手との恋愛はほとんど確実に短期的な遊びで終わります。
女性の側が燃え上がるような男性との恋愛
女性が燃え上がるような、もっとダイレクトにいえば性的魅力を感じるような男性は、統計的にも次のような特徴を備えている傾向にあります。
- 遊び慣れている
- 自分に対し本気の好意がない
- テストステロン値が高く、暴力的で人を従えようとする
- 理性が薄く感情で動く割に、発言には妙に説得力がある
文字にしてみるとわかりやすいですが典型的なクズ男です。
なのですが、生物学的にみても文化人類学的にみてもこの手の男性はヒトの群れのリーダーになりやすく、ヒトの社会ではヒエラルキーの上位に立ちやすいことがわかっています。そしてたくさんの相手と子供を残そうとするため、1人の相手と長期的な関係を築くことができません。
女性は本能的にこの手の男性の強い遺伝子に惹かれてしまう本能が備わっています。学術的にみてもヒトのメスはクズ男を好む、といってしまって差し支えないでしょう。
だからこそ女性の本能が強く求める相手というのは長続きしない、基本的にはヤバい相手である確率が高いです。
行動に一貫性や誠実さがない
何度も約束を破る、待ち合わせに遅れるのに連絡がない、自分のミスを他人のせいにする、言っていることがコロコロ変わる、こういった相手がヤバいのはすぐにわかります。
しかしこれまた悲しいことに、こういった男性は女性から魅力的に映ります。
- 何度も約束を破る → 自分をさほど相手にしていない、余裕がある
- 待ち合わせに遅れるのに連絡がない → 自分をさほど相手にしていない、余裕がある
- 自分のミスを他人のせいにする → 上位ヒエラルキーの維持
- 言っていることがコロコロ変わる → 発想が柔軟、機転が利く、生存能力が高そう
恋に落ちた女性の脳内ではこのように変換されてしまうためです。
長期的な目標やビジョンを共有できない
次のデートの予定をなかなか決められない、時間ができたらまた連絡するよ、その後LINEのやり取りもほとんどない、数日前になって突然会いたいと言ってくる。このような相手は完全に短期的な遊びの付き合いです。
また、付き合って何歳くらいで結婚したいか、結婚前に同棲はしたいか、といった質問に対し、真剣に悩む素振りもなくはぐらかす相手は、遊びの交際しか頭にありません。
こういった相手との関係は長続きしないので、自分も遊びと割り切れないのであれば避けた方が賢明です。
ヤバい相手を見極めるには
このように文字にしてしまえば簡単にわかりそうなヤバい相手ですが、実際多くの女性はこういった相手を見抜くことができません。
心理学では、人間は好きな相手を前にすると判断能力がチンパンジーと同程度にまで下がることがわかっています。チンパンジー並みの判断能力で相手がどのような特性を備えているのか見極めるのは困難です。
付き合っている、あるいは気になっている相手がヤバい相手ではないかどうか見極めたい場合は、自分で判断するのではなく、信頼できる友達を連れて2対2でデートするなどして、客観的な判断を仰ぎましょう。
若い女性へ
10代後半~20代前半でここまでの長文を読みきれるあなたは相当理知的なタイプです。そして過去につらい恋愛をしてきたのかもしれません。
しかしそんなあなたでも恋に落ちた時、目の前の相手がいい人かどうか見極めるのは困難です。いざその時になればまたヤバい相手を夢中になって追ってしまうことでしょう。人間の本能レベルの欲求はそれだけ強力です。
私から少しだけおせっかいな助言ができるとしたら、本能的に盛り上がれる相手との遊びと、良い相手と長期的に穏やかな関係を築くこと、どちらを取るか冷静な時に考えておくことです。
あなたが本能に逆らえずクズ男を選んでしまうのと同様に、クズ男もまた本能に逆らえず次から次へと新しい女を追いかけ回すものですし、暴力的なのも脳がテストステロンに支配されているためです。
女性の本能に刺さる相手が長期的に良い相手でもあるというのは、論理的に矛盾している、ということだけは覚えておいてください。それを知ったうえで遊びの関係を楽しむのも、もちろんあなたの自由です。