恋愛において、相手が自分に好意を持っているかどうかを見抜く力は非常に重要です。特に男性が女性に示す「脈ありサイン」は、行動や声の変化として現れることが心理学的に示されています。本記事では、学術的研究をもとに、男性が魅力的な女性を前にした際に見せる脈ありサインについて解説します。
大前提:男性は基本脈アリ
大前提として、女性が男性の脈アリサインを気にする必要は、男性に比べてかなり少ないです。というのも男性は基本的に脈アリだからです。
たいていの男性は半分くらいの女性は脈アリに入っています。ただしここでいう「脈アリ」というのは、「そういう関係になりたい」という意味であって、真剣にあなた1人とお付き合いしたい、と思っているワケではありません。
そのため女性が真面目に考えるべきなのは男性の脈アリ/脈ナシではなく、その男性があなたに対し本気なのか、浮気なのか、という点です。
なので男性の脈アリ/脈ナシなんて書いても仕方がないのですが、今回は一応そういう記事なので脈アリ/脈ナシについて解説します。
※公益のためにざっくり書いておくと、あなた(女性)が異性として魅力的だと感じる相手は浮気の可能性が高いです。女性はテストステロン値の高い男性を魅力的だと感じ、テストステロン値の高い男性は浮気性な傾向が強いからです。こんなことはわざわざ言われなくとも、あなたも本当はわかっているはずです。
スピードデート実験で明らかになった「声のトーン」の変化
ポーランド・ヴロツワフ大学が行った研究では、スピードデート形式で男女を対象に、好意を持った際の声のトーンの変化を調べました。
スピードデートとは、男女が数分間一対一で会話し、その後、興味を持った相手と連絡先を交換するという形式のイベントです。この実験では以下の点が分析されました。
- 普段の声のトーン:日常会話での声の高さや話し方を記録。
- スピードデート中の声のトーン:好意を抱いた相手と会話した際の声を録音。
- 好意の確認:参加者が最も魅力的だと思った相手を自己申告。
結果、男性は魅力的な女性を前にすると 声のトーンが低くなる 傾向が見られました。さらに、「この女性とは良い関係を築けるかもしれない」と感じた際には、声のトーンがさらに下がることが確認されています。
声の変化と進化心理学
この声のトーンの変化には進化心理学的な背景が存在します。男性の声が低いことは、一般的に男性ホルモン(テストステロン)の多さを示し、力強さや挑戦心を暗示する特徴とされています。
進化の過程で、こうした男性らしさは、女性から見て頼りがいのあるパートナーとして魅力的に映る要素となってきました。
女性が化粧やファッションで自分を魅力的に見せるのと同様に、男性は声のトーンを下げることで自分の男性らしさをアピールしているのです。
男性の脈ありサイン:3つのポイント
男性が好意を持った女性を前にした際に見られる行動の特徴を3つに分けて解説します。
1. 声のトーンが低くなる
男性は、気になる女性の前では声のトーンが低くなることが研究で確認されています。特に以下の変化がポイントです。
- 最小ピッチの低下:普段話しているときよりも、特定の女性に対して声の高さが下がる。
- 全体的なピッチの低下:「自分に脈があるかも」と感じた場合、さらにトーンが落ち着く。
この変化は、男性が無意識のうちに「自分は男らしい」というシグナルを送ろうとしている可能性が高いです。
2. リスクを取る行動や挑戦の話をする
男性は、気になる女性に対して自分の勇敢さや冒険心をアピールするため、以下のような特徴的な行動を取ります。
- 挑戦的なエピソードを語る。
- 自分が成功した経験や他者との差別化を図る話題を持ち出す。
これらは、男性ホルモンが強調される場面でよく見られる行動で、特定の女性に自分の「優位性」をアピールしていると言えます。
3. 共感を示す
男性は基本的に競争心が強く、日常的な会話では共感を示す頻度が少ないと言われています。しかし、好きな女性の前では共感を装ったり、実際に共感を示す傾向が現れます。
- 女性の話に積極的に反応する:普段は聞き流すような話題でも真剣に耳を傾ける。
- 感情表現が増える:自分の感情について語ったり、女性の気持ちに寄り添った発言をする。
これは、恋愛初期に男性が女性を「落としたい」という心理から、普段よりも共感能力を高めているためと考えられます。
まとめ
男性の脈ありサインは、声のトーンや行動の変化として現れることが心理学的研究で示されています。女性は脈アリ/脈ナシをネガティブに考える傾向があることもわかっていますが、そもそも半分くらいの男性は脈アリだと考えてください。
そんなことよりも重要なのは、あなたが相手に遊びの関係を求めているのか、真剣なお付き合いを求めているのかです。
女性は進化心理学的にも観察能力が極めて高く、見ただけで相手がテストステロン値の高い男性であると見抜いてしまいます。早い話、あなたが初対面で「アリ」の側に入れている男性は比較的テストステロン値が高い側の男性です。
その性的魅力が高い男性の遊び相手を目指すのか、それとも初対面では「ナシ」の側に入れた相手と真剣な交際を目指すのか、それはあなたにしか決められません。
性的魅力が高い相手と真剣交際したい、というのはファンタジーの見過ぎで、小学生がプロ野球選手になりたい、と言っているのに等しいです。ごくごく少数は夢が叶いますが、それは才能と努力と運のすべてが噛み合った場合だけです。世の中都合よくできてはいません。