片思いのあの人ともっと仲良くなりたい、心の距離を縮めたいと思うこと、ありますよね。この記事ではそんなあなたに向けて、相手との距離を縮めるコミュニケーションの習慣を3つご紹介します。
片思いのあの人と、と題しましたが、交際関係の相手や夫婦、友達、ビジネスパートナーなど人間関係全般で効果的な汎用的な習慣です。
一歩近づいてコミュニケーションを取る
心理学的に、人間と人間の心の距離は、物理的な身体の距離と相関することがわかっています。仲の良い人とは物理的な距離も近く、苦手な相手とは物理的な距離も遠い、ということですね。
であれば、相手と話したり、コミュニケーションを取る時に一歩、あるいは半歩こちらから距離を詰めることによって、相手の脳を「この人とはこれくらいの距離感なんだ」と錯覚させることができるかもしれません。
心の距離と身体の距離はどちらが原因でどちらが結果なのかというと難しいところですが、身体の距離が近づくには必ずどちらかが歩み寄って、その距離感が自然になっていくという過程を経ているはずです。完全に同時、ということは考えにくいです。
であれば片思いをしているあなたから、相手との距離を縮めたいと思っているあなたの方から距離を詰めるしかないでしょう。相手から詰めてきてくれることを待っているのはあまりに他力本願というものです。
相手が嫌がっていなければ、サイコロジカルタッチと呼ばれる自然なボディタッチも混ぜていきましょう。これは二の腕など相手の身体に自然に触れるテクニックで、決してベタベタ触っていいというわけではありません。
例としては一緒に歩道を歩いている時、「歩道側歩きなよ」と言って軽く二の腕に触れて誘導する、といったものです。この時、触れていい時間は2秒以内。できる限り短く、今触られたかどうか相手がわからないくらいあっさり自然に行うのがベストです。
復唱する(バックトラッキング)
心理学では会話をする時、相手の言った言葉を繰り返し復唱すると親近感が高まることがわかっています。バックトラッキングと呼ばれる技術です。
もちろん一字一句オウム返しにしていたらただの変な奴なので、相手の単語や言葉遣いの一部でいいので復唱する習慣を付けてみましょう。
例えば次のような具合です。
- 相手:この間〇〇ってアーティストのライブに行ってきて、めっちゃ楽しかったんだよね!
- あなた:〇〇好きなんだ!ライブって行ったことないんだよねー楽しかったんだー!特にこの曲が好きとかあるの?
- 相手:一番好きなのは△△でー、サビがめっちゃカッコイイんだよー!
- あなた:△△!今度聞いてみるよ!サビってやっぱ盛り上がるよね!
- 相手:うん!ぜひ聞いてみて!最高だから!
このように相手の言葉の一部を復唱したうえで、最後に短めの答えやすい質問を入れてあげるとベストです。
心理学的に、人間が話が上手いと思うのはよく話す人ではなく、自分の話をたくさん聞いてくれる人で、しかも自分の話に興味を持ってくれる人に対し好感を持つこともわかっています。
この例はそれらの心理学的なメソッドがすべて含まれています。
感情を伝える習慣
人間関係では、相手になにかしてほしいことがあったり、逆にやめてほしいことがあったりするものです。
しかし、この時「〇〇してほしい」「△△をやめてほしい」とストレートに言うと逆効果。心理学では、人間は命令されるとそれに反発して権利を主張することがわかっています。
こういう時は自分の感情を伝えるのが効果的で、こうしてくれたら嬉しいな、こうされると悲しいな、という風に伝えると、相手に選択の余地が生まれて自分の要求を通しやすくなります。また、断られたとしても相手にあまり不快感を与えずに済みます。
言っていることが同じでも、言い方やちょっとした配慮、それに伴う動作で印象がガラッと変わってしまいます。
習慣を身に着けるのは大変ですが、無意識にできるようになっておいた方が自然に振る舞えますし、誰からも好かれるようになっておトクです。