異性の友人を恋愛対象として見るかどうか、自分が恋愛対象として見られていると感じるかどうかには男女で大きな差があることがわかりました。この記事ではウィスコンシン大学で行われた実験で、男女で異性を見る目がどのように違ったのか、そしてその理由について科学的に解説します。
異性の友人を恋愛対象として見ているかどうか
ウィスコンシン大学では、友達として2年程度付き合いのある男女88組を秘密の厳守を条件に個室でインタビューし、
- 相手の異性に対してどれだけ性的な魅力を感じていますか?
- 相手は自分に惹かれていると思いますか?
という質問に答えてもらう実験を行いました。
その結果、男性の方が女友達を異性として意識する傾向が高く、自分が恋愛対象として見られていると考える傾向も高いことがわかりました。
一方で女性は男友達を異性として意識する傾向が低く、自分が恋愛対象としてみられていると考える傾向も低かったそうです。
女性は男性を見切るのが早い
心理学では女性は初対面の時点で男性をアリかナシか(恋愛対象としてあり得るかどうか)に分ける傾向があることが知られており、初対面の時点でナシのグループに入れられてしまった男性がアリのグループに変わることはほとんどないことも知られています。
また、たとえアリのグループに入っていたとしても、3カ月程度相手からアクションがなければナシのグループに入れてしまう傾向にあることも、別の実験で明らかになっています。
これは生物学的に考えても、女性の方が男性に比べて子孫を残せる期間が短く限られているため、より短いスパンで相手を見定める個体が子孫を残し、その遺伝子を受け継いできたのが現在の私たちだからと考えられています。
また、あるマッチングアプリが行った調査では、女性に異性として意識してもらえる男性は全体の半分程度しかおらず、そのうちのほとんどが1~2割の男性に集中しました。
これらの事実を総合的に見ると、女性が男友達を恋愛対象として意識することはほとんどない、といえます。
男性が女友達を彼女にするのは難しい
これらの結果から、男性が年単位で付き合いのある女友達を彼女にすることはかなり難しいと考えていいでしょう。
男性は友達グループの中で恋愛するのではなく、ガンガン新しい恋を求めて新たな関係を築いていった方が良さそうです。
逆に女性から男性にアプローチする場合、新しい出会いはもちろんのこと、友達グループの中からも彼氏を作れる可能性は高いです。
女性はもし友達グループの中に気になる人がいたらアプローチしてみると、相手も同じ気持ちかもしれません。