好きな人と仲良くなりたいんだけど、LINEでのやり取りってどれくらい有効なの?どういうメッセージのやり取りをしたらいいの?この記事では心理学の実験結果をもとに、恋する読者のそんな問いに答えます。
LINEでのやり取りは恋愛にどの程度有効なのか
2011年、オランダ・アムステルダム大学は男女を次の3つのグループに分け、より帰属意識や信頼関係を高めるコミュニケーションツールについての実験を行いました。
- 直接会う
- 電話など音声での会話
- LINEなどテキストでの会話
この実験の結果、LINEなどのテキストだけで会話を行ったグループが最も帰属意識が高まることがわかりました。
LINEでのやり取りが有効な理由
理由として挙げられているのは、テキストでのコミュニケーションは「自己開示」の量が最も高くなるからです。
自己開示とは
- 自分の夢や目標:「いつか〇〇を達成したい」といった将来のビジョン。
- 楽しい経験:「この前行った〇〇がすごく楽しかった」と共有。
- 困難や弱み:「実は〇〇が苦手で…」と打ち明ける。
といった、プライベートな情報を脚色せずに伝えることをいいます。
対面でのコミュニケーションでは言語以外にも、表情やトーン、仕草といった別の要素でもコミュニケーションが可能なため、ついつい具体的な言葉にしなくても相手に伝わるだろう、という意識が生まれます。
対してLINEなどのテキストベースでのコミュニケーションでは、これらの情報がないぶん、最大限言葉を尽くして相手に言いたいことを伝えようとします。
この差が自己開示の量の多さにつながり、自己開示が増えることで男女の帰属意識や信頼関係が深まった、としています。
効果的なやり取りの頻度
心理学ではいくつかの研究により、連絡に15日以上の間隔を空けると信頼感や親密度が低下する傾向があることがわかっています。
逆に、15日よりも短いスパンで連絡を取り合うと、そのスパンが短ければ短いほど、相手への信頼感が徐々に向上することがわかっています。
何も用がなくても、15日以上連絡の間隔が空きそうなときは要件を作って連絡を保つよう心がけましょう。
LINEでのやり取りは自己開示を活用しよう!
テキストベースでのやり取り自体が信頼を深めるのに有効なことはわかりましたが、どうせなら意識的に自己開示を増やしたやり取りを心がけましょう。
信頼関係を築くのに良いとされる自己開示の内容は、社会心理学者のゲーリー・ウッドが明らかにしています。
- お金や健康に関する心配事
- 自分がイライラしてしまうこと
- 人生で幸福になれること、楽しいこと
- 自分が改善したいこと
- 自分の夢、目標、野望
- 自分の性生活について(※セクハラにならないよう注意)
- 自分の弱点やマイナス面
- 自分が何に対し怒りを感じるのか
- 自分の趣味や興味
- 恥ずかしかった体験や罪悪感を覚えた体験
現代の恋愛は情報戦です。
何の工夫もなく正面突破できるイケメン/美女以外はあらゆるツールや情報を活用して戦いに臨みましょう。