「いい人」と呼ばれることは悪いことではありません。しかし、恋愛においては「いい人止まり」という言葉があるように、恋愛対象として見てもらえない問題があります。今回はいわゆる「いい人」がどうすればその壁を超え、恋愛対象として見られるようになるのか、心理学的な観点から解説します。
どういう人が「いい人」と見られるのか
いわゆる「いい人」と見られてしまう人は親切で礼儀正しく、相手を思いやることができます。気遣いがあり、友達や同僚として好感を持たれやすい特徴を持っています。
しかし、これらの特性だけでは肝心の「恋愛対象」にはなりにくいのが現実です。
研究が示すモテる人の条件
ノルウェー科学技術大学が30年かけて行った大規模な研究では、45か国、14,399人を対象に「異性に求められる特性」を調査しました。この研究によると、「親切さ・親しみやすさ」は恋愛対象として重要視される特性にランクインしています。
この結果を見ればいわゆる「いい人」はモテそうなのですが、現実問題として「いい人」なだけではモテません。「いい人」は他のモテ要素と合わせて初めてモテるようになるのです。
性別による違い:モテに求められる特性とは?
調査は性別によっても興味深い違いを示しました。
女性が男性に求めるもの
- 親切さ
- 知性
- 経済力
- 健康状態(適度な体型や生活習慣)
親切さや親しみやすさは重要なのですが、女性はそれ以上に男性に「強さ」を求めます。ここでいう「強さ」とは、いずれも原始時代の生存に役立つ強さです。残念ながら人間の脳は原始時代からほとんど変わっていないからです。
知性があれば生き残りやすい、経済力(これは貯蓄よりも稼ぐ力)はそのまま獲物を獲得する力、健康状態は運動能力に直結します。
つまり「いい人」で終わってしまう男性は「いい人(だけど弱いよね)」と見られているからモテないのです。
女性は、妊娠や出産という大きな責任を負うため、安心感や安定性を求める傾向があります。そのため、自分とその子供を守れるだけの強さを持つパートナーを欲しているのです。
男性が女性に求めるもの
- 親切さ
- 知性
- ルックス(健康的な若々しさ)
男性は女性よりも外見を重視する傾向がありますが、親切さや親しみやすさの重要性は変わりません。
一方、男性は健康的な子供を育てられる可能性の高いパートナーに惹かれるため、若さや健康状態が重要になります。
若い女性を好む男性の遺伝子は健康な子孫を残し反映してきた一方で、そうでない男性の遺伝子は子供の生存率が低かったり、無事生き残っても獲物を獲得できなかったり、他のオスに負けてしまって淘汰されてきたためです。
つまり「いい人」で終わってしまう女性は「いい人(だけど妊娠可能性が低いよね)」と見られているからモテないのです。
知性を高めるための具体的な方法
この研究では「知性」の重要性にも焦点を当てています。「知性」を身につけることは簡単ではありませんが、以下の方法で強化できます。
- 読書を習慣化する
- ディスカッションを楽しむ
- 新しいことに挑戦する
- 自己分析を行う
多様なジャンルの本を読むことで、知識や視野を広げることができます。
他者との議論を通じて思考力や表現力を鍛えましょう。
語学やスキルの習得は、柔軟な思考を養います。
自分の長所や短所を見つめ直すことで、自己改善が可能になります。
まとめ
「いい人」が恋愛対象として認められるためには、親切さだけではなく、他のモテ要素と組み合わせることが必要です。「知性」を身に着けることもまた、モテるために役立つ要素の1つです。
モテに関する知性は本当に賢くなる必要はなく、「相手から賢そうに見えれば」OKです。これだけなら話し方や話す速度を変えるだけでも十分に効果がありますので、賢そうに見えるよう自分を磨いてみてください。
もちろん、ルックスを磨くのが最強のモテハックです。