失恋すると胸のあたりが痛い、苦しくてたびたび呼吸しづらくなる、といったことがあります。この記事では、こういった失恋の痛みについて調べた研究と、失恋からより早く立ち直す方法についてご紹介します。
失恋の痛み
ノースウエスタン大学が失恋の痛みについて調べたところ、失恋の痛みは恋人と別れたことそのものに対する痛みではなく、アイデンティティの喪失によるものだそうです。
人間は恋人と一緒にいると、徐々にその人を自分の一部のように認識していきます。自分の身体や心の一部として認識していくわけです。
失恋すると恋人はいなくなってしまうので、脳はまるで自分の一部が失われてしまったように認識して痛みを感じているのです。
つまり失恋の痛みを和らげるには、この失われたアイデンティティを埋める新しいパーツを探すと良い、という結論です。これは別に新しいパートナーを見つけるのではなく、新しい趣味や活動を見つけることでも構いません。
失恋からより早く立ち直る方法
これについてもノースウエスタン大学が実験を行っています。
若い男女212人を2つのグループに分け、一方のグループには元カレ/元カノとどんな別れ方をしたのか、なんで別れてしまったのかなどを細かく書き出したり、研究者に詳しく説明してもらい、もう一方のグループには同じ実験室で心理テストを受けてもらうだけにしました。
これを9週間行いながら全員のメンタルの状態をチェックし続けたところ、元カレ元カノについて詳しく話したグループの方が、メンタルの回復が格段に速かったのです。
つまり、失恋した時は相手のことを忘れてしまおう、思い出さないようにしようとするよりも、むしろ詳細に思い出して、紙に書いたり信頼できる友達に話を聞いてもらう方が、立ち直りが早いという結論です。
そのため失恋した時、自分から相手をフッたのであればいいのですが、自分がフラれてしまった場合は、相手の写真や相手との思い出の品はなるべくとっておき、しばらくは相手を思い返すようにした方がより早くその恋愛に踏ん切りを付けることができます。