浮気は恋愛につきものの問題です。そのため浮気に関する研究は恋愛心理学の分野では盛んにおこなわれています。今回は浮気が起こる場所についての研究で、なんと浮気の約7割もが特定の場所で起きていたことが判明しました。
浮気はどこで起きる?10年にわたる大規模調査の結果
ニューヨーク大学の研究では、4万2000人以上の男女を対象に10年間の追跡調査を行いました。この研究は、浮気の発生場所やその傾向を明らかにしたもので、浮気の背景に迫る内容となっています。
結果、 浮気を経験した人の約67%(3分の2)は「職場」で浮気が起きていた ことが判明しました。職場の同僚や上司との関係が浮気につながるケースが多く、意外にも夜の店や外出先での浮気はそれほど多くないという結果でした。
職場での浮気が多い理由
では、なぜ職場での浮気がこれほど多いのでしょうか?心理学的には、以下のような要因が考えられます。
- 近接性効果
- 共通の目標やストレス
- 自己開示の増加
人は日常的に接する相手に親近感を覚えやすく、感情的なつながりが生まれやすいとされています。職場では多くの時間を共有するため、自然と信頼関係が形成されることがあります。
プロジェクトの成功を目指したり、業務のプレッシャーを共有したりすることで、特別な絆が生まれることがあります。
職場では、個人的な悩みや喜びを共有する機会が増えるため、親密度が高まりやすい環境です。
実際の行動と矛盾する人々の意識
興味深いのは、調査対象者の約85%が「職場や同僚と浮気はしたくない」と回答しているにもかかわらず、実際には3分の2が職場で浮気しているという事実です。この結果は、人間が言動と実際の行動で矛盾を抱えることを示しています。
心理学的には、これは「認知的不協和」と呼ばれる現象に関連しています。人は自分の行動が価値観と矛盾する場合、後からその行動を正当化しようとする傾向があるのです。
職場での浮気を防ぐには?
リモートワークの増加により、職場での浮気リスクは一定程度減少する可能性があります。ただし、完全にリスクを排除することは難しいため、以下のポイントを意識すると良いでしょう:
- パートナーとのコミュニケーションを大切にする
- 透明性を保つ
- 過度な親密さに注意
定期的な会話や感謝の言葉を交わすことで、お互いの信頼を深めましょう。
お互いの仕事や日常について話し合い、隠し事がない状態を作ることが重要です。
職場での付き合いが過剰にならないよう意識しましょう。業務上の距離感を適切に保つことが鍵です。