男女間の問題であるあるなのが男性の浮気です。男性はそもそも浮気する生き物とも言われますが、実は女性の側が浮気をしやすい男性を好んで選んでいることもわかっています。この記事では男性の浮気のメカニズムとその防ぎ方について解説します。
男性はなぜ浮気するのか
そもそも男性が浮気をする生き物だと言われるのは進化生物学的な理由からです。というのも男性は女性を妊娠さえさせれば子孫を残せる可能性があり、1人の女性を大切にするよりも、たくさんの女性を妊娠させて回った方が子孫をより多く残せる可能性が高いためです。
旧来のダーウィン的な生物学では「たくさんの子孫を残せるから、合理的だから本能的にそうするんだろう」という推測で止まっているのですが、近年の進化生物学ではより残酷で、「女性を大切にするような男性の遺伝子は淘汰されてきたため、浮気性な男性の遺伝子ばかりが生き残った」というのが定説です。
浮気性な男性が隠し子を含め20人30人と子孫を残すなかで、女性を大切にする男性がせいぜい5~6人しか子孫を残せないわけですから、それが何世代も続けば人口の大多数が浮気性になるのは当然です。
女性はなぜ浮気性な男性を好んでしまうのか
これは進化生物学と脳科学の研究によりほぼ明らかになっています。妊娠や排卵期間の関係上、女性は生涯で残せる子供の数が物理的に男性よりも少なく限られており、より生存に有利そうな遺伝子を選ぶ本能が備わっています。
そして、私たち人間の脳は原始時代とほとんど変わっていないことがわかっており、恋愛対象として、原始時代で生き残りやすそうな遺伝子を選んでしまう傾向にあります。
すなわち、足が速く、力が強く、身体が大きく、身のこなしが上手で、病気になりにくい遺伝子です。
問題はこれらの多くが男性ホルモンによってもたらされる男性的な特徴であり、これらの傾向を多く備える男性ほど、必然的に浮気性な傾向も高いのです。つまり女性は浮気しそうな男性を自分から好んで選択している、というのが科学的事実です。
男性が浮気しやすいタイミング
浮気性には男性ホルモンであるテストステロンの量が深くかかわっているとされています。つまり、男性が浮気しやすいタイミングというのはこのテストステロンの値が増加したタイミングです。
ではテストステロンはどんな時に増加するのでしょうか。
ある研究では大学のマーチングバンド部のメンバー177人を集め、2カ月おきに彼らのテストステロンの値をチェックしました。それと同時に、全員について、「他の人からどう思われてるか」「技術的なレベルの高さ」「他の人から尊敬されているか」というアンケート調査を行いました。
その結果、他人からの評価が高くなった(=コミュニティ内での地位が向上した)人ほど、テストステロンの値が上昇し、逆に地位が低下した人はテストステロンの値がガクッと下がった、という結果が得られました。
つまり、男性が何か成果をあげたり、出世して地位が向上したタイミングでは、同時にテストステロンの値も上がっており、浮気しやすいタイミングになっている、と考えられます。
彼氏に浮気させない方法
テストステロンの値が上昇すると男性は性欲が高まります。しかしもともとカップルは男性の方が性欲が高めの傾向があり、彼氏の性欲が一方的に上昇しても、女性の側はそうではないため性生活のバランスが悪くなりがちです。
しかし自分が男性の性欲を満たせないと彼氏はその性欲を発散する機会が不足するため、浮気してしまう確率が高くなってしまいます。
根本的な解決方法は彼氏に合わせて自分の性欲を高めることです。例えばマカを1500~3000mg取ればそれなりに性欲増進の効果が見込めます。
他の方法としては、性生活以外での結びつきを強くすることです。出世して仕事の責任が増えた彼氏をしっかりねぎらってあげるとか、日ごろの感謝を言葉にして伝える、といったことです。
そもそも浮気しづらい男性を選ぶこともできる
もう1つの根本的な方法としては、そもそも浮気しづらい男性を選ぶことです。
女性は男性をどうしても性欲で選びがちです。これは科学的にもわかっていて、人間は出会ってから3カ月以内の人間をほとんど外見的魅力で評価しますが、女性は出会ってから3カ月以上アプローチがなかった男性を恋愛対象から除外してしまう傾向があることは統計でわかっています。
つまり、短期間でビビッときた相手とばかり付き合っているから浮気性な男性を選んでしまうのです。(ちなみに男性側は女性を平均して9カ月~12か月程度は恋愛対象から除外しません)
しかし統計を見ても理性的に付き合う相手を選ぶというのは女性には難しいようです。それはつまり性的にそれほど好みでない相手を選ぶということであり、ドーパミンに支配された快楽的な恋ではなく、理性で相手を思いやる愛を育むということです。
どうしても性的魅力度の高い男性(=テストステロン値が高い男性)を選びたいのであれば、相手が浮気性なことは覚悟しておきましょう。もちろん倫理的には浮気する方が悪いのですが、わざわざ浮気する確率が高い相手を選好してしまうのであれば、救いようがありません。